AIの使い方について検討した話

皆さんAIはどのように使用されているでしょうか。

一般の方は無料で利用できるChatGPTを使用したり、Geminiを使用したりしていると思います。こういった使い方でも一般的にはなんの問題も無いのですが、これだけではAIの真価を発揮できているとは言えないのが実情です。

無料AIでは何が問題か

無料AIで問題になってくるのは、下記のような問題だと思います。

  • 高性能なモデルが使用できないか、著しい使用制限がある
    • 日進月歩のAI業界でこの制限は苦しい
  • レート制限が厳しい
    • 連続で使用しているとすぐにレート制限に引っかかる
  • 最新技術をいち早く使えない
    • 一般的に、新しい機能は最上級の課金(3万円くらい)→普通の課金(3000円くらい)→無課金ユーザーの順に開放される

プライバシーの懸念もある

最近は無料ユーザーでもオプトアウトできたりしますが、クラウドに何でもかんでもアップロードするのは、プライバシーとかセキュリティの面で若干憚られます。

サブスク地獄

ちょっとした利用なら3000円くらいの課金でも問題ないのですが、レート制限であったり新機能がいち早く使えなかったりで、何かと最上位のサブスクを契約したくなる誘惑に駆られます。

これの厄介なところは、最上級のサブスクに登録したとしても、そのAIモデル一つでは賄えないことが出てきて、他のAIモデルやサービスに課金したくなる点です。気がつけば複数のAIツールやモデルに課金し、一ヶ月のサブスクが何万円にもなってしまうというのは、結構あるあるネタではないでしょうか。

従量課金に移行したい

筆者も上記のような問題にぶち当たり、なんとかして毎月のAIサブスク料金を圧縮できないかと考えた結果、全部API経由の従量課金でなんとかするという結論に至りました。

つまり

  • 通常のチャット
  • コード生成
  • RAGを使ったエージェントっぽいもの
  • Webでいい感じに検索してくれる機能

これ全部を自前のサーバー+OSSで構築し、使った分だけAPI使用料金を払おうという話です。

今回これを実現するために

  • Cline
  • LibreChat
  • Obsidian+AI関連プラグイン

の3つを導入し、全部API課金で済ましてしまおうと思った次第です。

注意点

ここで注意してほしいのが、APIで従量課金をすると、サブスクに比べて圧倒的に安くなるということではありません。というか、毎日使う場合は確実にサブスクの複数契約のほうがお得です。

筆者の使い方として、普段は大して使わないけど、必要な時に短時間でガッツリ使うという使い方をしています。そういうわけで、普通に1日で40ドルくらい消費することもザラです。こんな使い方を毎日すれば、明らかにAI破産待ったなしです。注意しましょう。

API課金生活をした感想

サブスクを複数やっていた頃は、「AIを使わなければならない」という強迫観念にとらわれて、明らかに人力でやったほうが早い事もAIに投げて試行錯誤してたこともありました。この時の経験は、今のAPI従量課金を使う際の勘所みたいなのを養うのには役に立ちましたが、精神衛生上あまりよろしくなかったと思います。

もちろん、今の使い方でもカード使用料に気を配りつつプロンプトエンジニアリングを頑張る必要がありますが、サブスク多重契約時代にダラダラAIと話していた無駄な労力と比べると、随分とAIをいい感じに活用できているとは思います。

今のところ、Clineをガッツリ使っても200ドルにも達しないので、個人的な用途としてはAPI課金の使い方が合っているのではないかと思います。

というか、ClineでGemini 2.5 Proとかの高めのモデルで重めのタスクを実行しても、一回のタスクでかかっても5ドル以内なので、たまにプログラムを書かせるくらいなら200ドルに達することは無いのでは?と思います。

まとめ

今回は、AIの利用方法について書きました。AIの使い方は色々ですが、筆者みたいにたまにガッツリ使うけど、使いたい機能は多岐にわたるみたいな使用方法なら、APIに従量課金してもコスパ的に見合うのではないでしょうか。

AIに投資できる金額というのは、通信費と同じで人によって価値観が変わってくると思います。個人的には、一ヶ月200ドル位が上限かなと思っています。一ヶ月の趣味代と考えれば、まあそれほど高い金額でもないかなと思います。これも人によりますが・・・。

追記 2025/06/08

LibreChatですが、よくよく考えるとObsidian内のSmart ComposerとCopilotで事足りるのではと思い、サーバーごと消しました。前から従量課金のツールを外部公開するのにちょっと怖さも感じていたので、ちょうどいいと思いとりあえず消した次第です。

あと、不正利用なのかよくわからないけど、Claude 4で1Mトークンくらいの大きなリクエストを深夜に送っていたり、片手間に運用するにはちょっと規模が大きすぎるなと思い、ローカルで手軽に使用できるObsidian経由での使用+Clineでの使用に落ち着きました。

ついでにCopilot Plusに課金(間違って年間課金したがまあいい)し、Copilot FlashなるおそらくGemini 2.0 Flashを無制限に使えるようにしました。

更に付け加えると、Clineは強いけど流石にAPI使いまくりで爆死するので、ベースはCursorのサブスクにして、どうしてもうまくいかないときだけClineをAPI経由で使うことにしました。

これで実質、APIを別に使用しない限りは月額30ドル程度で収まり、まあサブスクとしては許容範囲かなと思える程度に落ち着きました。ここ数ヶ月、AI関連の試行錯誤でかなりの金額を消費しており、いい加減低価格でそれなりに使えて、場合によっては従量課金でプラスαできるような環境を構築したいなと思っていたので、流石にそろそろ落ち着きたいところ。

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