Arduinoの自作の話をすると、真っ先に疑問を持たれるのが、なぜわざわざ自作するのかということだと思います。わざわざ自分で自作しなくても、Amazonで互換機が安価で売っていますし、それを買えばいい話です。それでも自作にこだわるというのはあまり合理的ではないかも知れません。
自作の非合理性と、それでも自作する理由
確かに、自作はその成果物を目的とした場合、全く合理的ではありません。設計に時間がかかりますし、おそらく自作したほうがコストも高いです(一般的に、電子部品はMOQが多いルートで買ったほうが安価で、秋月などのバラ売り業者は割高になります)。
それでも自作する理由としては、やはりロマンでしょうか。あとは、単純に楽しいからという事もあります。それにもちろん、勉強になるからという点もあるでしょう。
電子工作における学び
大昔から、電子工作の分野ではまずキットを購入して組み立てることで技能を身に着け、その後それを改造したり自分で一から作ってみることで技術力を磨くというのが一般的です。昨今ではあまりそういった時間のかかる趣味というのは敬遠されるかも知れませんが、これはこれで面白いものです。
Arduinoの回路図を入手する
さて、Arduinoを自作するとして、まずはどうやってもとの回路図を入手するかということです。幸いArduinoはオープンソースハードウェアのため、回路図やアートワークは比較的簡単に入手できます。
例えば、一般的なArduino Uno R3の場合は、下記のURLから各種ドキュメント一式をダウンロードできます。
この中に回路図もあります。URLを下記に示します。
まずはこの回路図を解析する必要がありますね。次回以降は、この回路図を解析してみましょう。